
どうも!ものグラムです。
実は只今、次の遠征が始まってしまい「ダダカブり」状態ですので(笑)、本日は(執筆時:20年2月20日)「遠征ライブ」を抜きにし(笑)、先日の長崎・佐賀・熊本遠征の続き、その7を進めて参りたいと思います。
いよいよ折り返し2日目からですが、早朝から勝負。時間的にかなりタイトなスケジュールの中「どうしても逢いたい」、その地に向かいました。
では!それ何処よ?何してん?見て参りましょう!宜しくお願い致します。!
前回までの流れ。
2020年2月6日。
早朝6時の電車に乗り、神戸空港から長崎空港に着いたのは10時半。初の地である長崎に向かいフライトする時間は不安と期待が入り混じる「ワクワクドキドキタイム」。実は3年間の「厄明け」自体が何よりも嬉しく、今回の遠征は何かある、そう確信もしていた。
無事長崎に着き、空港到着ゲートを出た瞬間の喜びは半端無かったが、実は到着が約10分程遅れており、レンタカー予約の時間が過ぎ遅刻している事が判明、空港施設内を堪能する事など全く出来ず空港を後にいよいよ車にて先を急いだ。
その後、誘われるかの様に吸い寄せられた道の駅「彼杵(そのぎ)の荘」にて新たな家庭用麺と出会う。今回は仕入れを極力しない程ではあったものの、即ゲットしてしまう。
そこから約40分程の道のりを経て、いよいよ到着したのが1軒目、今回はラーメン店をチョイス、「らーめんMARU龍」に到着、ひとときの時間を一口一口しっかり味わい脳裏に焼き付けた。
まだまだ序盤ではあるながらも13時を過ぎ、実食を考えるとかなりスローペースであり、この日夜の体調が若干心配だったが、後2軒の実食を楽しみに進めた。
そして本来マークしていた店舗までかなり遠く、2軒目で15〜16時の到着予定。正直胃袋加減の不安は大きかったが、その移動中、パッと目に入った看板こそが以前カップ麺を食した際に誓いを立てた、「この店舗はいつか絶対に行かせてもらう」をスルー。
速数百メートル先のコンビニ駐車場に停車し、それを調べた所、まさにその本店である事が判明、0コンマ数秒でそれを認識出来た事に対し「よ〜やった!わい」と思いながらUターンをし、思いもしない訪問、実食が出来たのは「縁(えにし)」だと喜んだ。
2軒目実食終了は14時半。3軒目としてメニューに組んでいた此処からの距離は約60km。一般道を利用する為なかなか進まず約50kmの道のりを約1時間半近く走らせたその時、見覚えのある光景が目に入る。
しかしそれはオンライン上の写真で見た光景であり、その記憶を辿り検索するととんでもない出会いだという事が理解出来、当初3軒目としてメニューに組み込んでいた佐賀(久留米)の名店、「丸幸ラーメンセンター」はまたしても宿題店のまま、今回は縁が無かった。
その反面、16:10に到着した店舗はまさか今回縁(えにし)があるとは全く思っていなかった、昔懐かしい幻の久留米のラーメンを味わえると言われる「大久ラーメン 鳥栖店」。
しかしあっという間にその一杯が提供され、実食タイムはあっという間、たった20分間のひと時であった。
1日目の実食メニュー全てが終了し、いよいよホテルチェックインに向かうが、実はまだまだ先が長い再スタート。
今迄の工程の倍である距離を走った先が今回宿泊するホテル。実は熊本県阿蘇市にある阿蘇山の麓にある「阿蘇グランヴィリオホテル」が最終ゴールだが、倍の時間を掛ける事は出来ず高速道にて一気に進む。
しかし、最終後10数kmの地点でカーナビが頑なに誘うのは600m先の崖っぷちにある通行止めの道路。此処からかなりの時間を要した最終はスマホの「Google先生」の支持を得、なんとか山中にある暗闇の中灯りがともるホテルへ到着した。
到着後、「我が人生初」と、ものグラム自らの意思で着替えたのは「作務衣」。そしてその先向かったのはなんと「温泉」。今迄自らの意思で浴衣・作務衣に着替え、そして温泉に向かったのは初めての事。その意思は固く、その理由は満身創痍からの「超回復」を望むものだった。
少々の宴をし、満腹ながらも明日に備えるべく早めの眠りに就いた。
20年2月7日早朝「え”、何時?まだ真っ暗やん...」
「あ”〜、眠り浅かったなあ。」
目が覚め、カーテンを開け窓を覗くとまだ暗闇の中だった。時刻は5:58。
「ちょいまだ早すぎやろ、ってあ”っ、今日は8時には出よう思とったんやった、あと1時間だけ寝れるな....」
極限まで体力を回復させる事に時間を費やそうとするものグラムだが、実はこの時点で約7時間も休んでいる(笑)。
「あ、なんか腰痛い....なんでや、内臓かコレ?」
と言いながら、仰向けから体を横に転がす。
「あ、大丈夫みたいや、ベッド合ってないんか?」
そうこうするうちにすぅとまた意識を失う。
そして7時。
ようやく明るくなり窓からの眺望が確認出来たが、やはり格安で宿泊出来た理由のひとつ、「木々と向き合う」だった。
「いや、でもリゾート感めっちゃあるし、都市部のビルに囲まれた眺望とはちゃう自然の中ってのがええやん!」
そう前向きに考えたが、実は「ゴルフコース」の眺望をかなり期待していた張本人、それこそが「ものグラム」である(笑)。
「わっ!1時間で間に合うかな?半日でめっちゃ散らかしてもたな....でも風呂には入っとかなアカン!」
と、昨年10月下旬の超筋肉痛の痛みが襲った「良性急性筋炎」の体験から、以前は浴槽に浸かる事など100%無かった想いが一転、それから先の遠征全てに於き「血行促進」と、逆に過剰反応が今現在まで続いている。(本当に苦しく治るのか?の不安と1ヶ月以上戦いまして、なんとか勝ち今現在に至ります笑)
1度体験した「温泉」はもうどうでもいいかの様に(笑)、部屋に設けられた脚を伸ばす事が出来る広い浴槽に浸かり、少々の至福を感じる。
「あっ、でも時間無いからはよ準備、ま、間に合うかな?」
実は今回のホテルのチェックアウトは11:00であり、本来ならば余裕を持ち行動出来る筈だった。しかしこの日のメニューを昨日夜に段取りチェックをしたところ、
「8時には出んとヤバそうやな、結構遠出したなあ」
と、地図上の距離では計り知れない、実際には距離以上に時間の掛かるのを往路で体験してからの答えだった。そのチェックアウトの11時を超皮肉に感じた瞬間、である(笑)。
「おっしゃ!なんとか準備完了!元気なったでっ!!」
7:58、最終チェックを済ませあとは出発のみだったが。
「あれっ?今日は曇りって天気予報やってんけどな、降っとるやんやけど、わぁ、雪やんかあ。」
実はこの頃からきめの細かい、一瞬雨と間違える様な雪が降り出していた。
「おっしゃ!1時間でこの地を堪能するんやでっ!いぐでっ!」
リゾート系ホテルの朝はビジネス系よりもゆったりしたものであり、この時間帯にはビュッフェ形式の朝食に向かう来客者も多く、それらに若干後ろ髪を引かれる感覚があったが、フロントにてチェックアウトを済ませ、本日2日目となる車との再会に向かった。
「おっしゃ!出発!」
ホテルを出ると、思っていた以上に雨の様な雪が降り、積もりそうな勢いだった。(写真で降雪を捉えるのは難しく、背景色等で全く見えていませんが、黒い部分を見ると若干雪の白がご確認頂けるかもしれません)
「ホンマに積もるんちゃうんコレ。今年は暖冬で特に雪に縁がないおもとったし、まさか九州来て雪に出会えるんは....正直めっちゃウレシい」
不謹慎かもしれないが、兵庫県南部に住むものグラムにとってはほぼ縁の無い世界が積雪。実際に積雪する地域では大変な思いで生活をされているのは重々承知だが、その雪に縁の無い地域に住む者はその景観に憧れ喜ぶのである。(数十年に一度、ほんの一瞬積もる程の積雪がありましたが、雪が降る事すら年間通してほぼ無いそこからの視点です。雪国の方にお住いの方、申し訳ありません。)
そして、2日目の車と再開を果たすと。
「おうっ!元気?わ、わいは温泉で回復や。おまいは?あ、あれ?積もっとる?....」
ブラックのボディに若干薄っすらと白い様な、しかしグレーの様な色合いで層になっているのが確認出来た。
「あっ、雪ちゃう!こ、これ、火山灰やな」
手でその表面を触ると、真っ黒になりそれが確認出来た。やはり阿蘇の地だと実体験したが、先を急ぐ。
「おっしゃ!しゅっぱつや〜!」
出来る限り「阿蘇」の神なる地近くへ。
実は今回、阿蘇山の麓である「阿蘇グランヴィリオホテル」に宿泊したが、この先を進み「阿蘇山」を登り火口付近迄、出来る限り近づきたい想いがあり、長崎空港から約250kmの道程を経、実食メニューの無いこの地を選んだ。
阿蘇には開拓神、健磐龍命(たけいわたつのみこと)にまつわる神話や伝説が数多く残っており、阿蘇開拓がいかに困難で人々が苦労して来たかを物語るものだと言え、命は今も農耕神、阿蘇火山の自然神として厚い信仰を集めている。(熊本県庁公式HP:遺産>阿蘇の神話より文体を一部変え使用)
今現在も活火山として火山活動が活発であり、2019年4月14日14:30には福岡管区気象台から阿蘇山の噴火警戒がレベル2 (火口周辺規制)となり、中岳火口から半径1kmの範囲以内の立ち入りが今現在(2020年2月時点)も禁止されている。
「でも!出来るだけ近くへ行きたい!」
と、調べ目的地としたのが此方。
引きの地図だが、写真中央左側にフラグを立てているのが大村、長崎空港近くのスタート。そして今回設定のポイントは中央の熊本市街より右手にある「阿蘇くじゅう国立公園」の範囲。
それをズームアップした目的地こそ此方。
地図左のブルーのポイントが宿泊地である「阿蘇グランヴィリオホテル(ゴルフ場)」であり、目的地は「草千里ヶ浜(くさせんりがはま)」。
噴煙を上げる中岳を望む絶好のロケーションらしく、大草原の中にある大きな池、そして馬が放牧されるなど牧歌的な趣を感じさせるスポットだと言う。緑の彩りから白銀の幻想的な冬迄、四季の趣感じさせる、昔は多くの歌人により歌われた場所。
ホテルから一旦一般道に戻りそこから山道を進む工程は約18km。一般的な走行時間での所要時間は約30分。
最初は雪が降るものの雨模様の様で広大な高地の中を進む感覚だった。
「わっ!何アレ!?」
その途中、慌てて道路脇にある停車スペースを確保、一旦車を降りそれらが見える所まで歩く。
すると。
「あ、う、馬やのうて牛さんやなあ、この牛さんが赤牛なんかな?」
阿蘇で有名な牛こそ「あか牛」。その牛を飼育しているのがこの阿蘇の地だろう、広大な地で放し飼いされている姿を捉えるのも人生初。しかしまだまだ序盤戦。
この後、次第に緩やかだったカーブも高度が上昇するに従いうねる急カーブへと進む。そして今までとは全く違う、「一転」した世界観が一気に広がった。
「うわっ!積もって来とるやん」
最初は道路に薄っすらパウダー状にまぶした様な積雪だったが、それが1分、2分と進むとそれらが即厚みを持つのが体感として直に感じられる「ヤバい」と感じさせる程で、タイヤ跡の無い積雪の道を走る「雪道未体験者ものグラム(ノースタッドレス)」は恐怖を感じる(笑)。
「ちょっ!こ、こわい〜、し、薄っすらでっかい山見えはしたけど....あっ!東京遠征からの神隠し?」
今年20年に入り直ぐに敢行した千葉・東京遠征のラーメン実食後、ノープランの中ご縁が東京目黒にある「ホテル雅叙園(がじょえん)東京」。あの「千と千尋の神隠し」モデルになったのが当ホテルの「百段階段」。(当日は営業外だったのはそれこそ「神隠し」だったかもしれません)
それらを勝手な「リンク」として解釈したが、しかし本当に霧で包み込むかの様に真っ白な中をノーマルタイヤで滑らぬ様、最大限の注意を払い超低速で走行した。
「わあ、あんまり何もみえへんけど、神隠しの替わりに雪くれたんかなあ」
ほんの一瞬、この光景を愉しんだが、積もりだすと数分、一瞬にして状況が変わる恐怖も感じさせた。
「ほんまに綺麗極限の山は生死掛けても登山家は挑むやん、あれは究極の神なる物理的な場所かもしらんなあ、もちろん今回はそこまででもないけどやな、それでも怖いと感じたドライブやったわ....でもよかった....」
実はこの展望台に到着しブレーキを踏んだ瞬間、「ぐぐぐぐ〜ぅ」と、この時だけ滑った。
それが今までの山道のカーブで起きたならば即事故であり、この滑る瞬間の恐怖を最後に教えてくれたのも「守ってくれたんかな?」と思えるものだった。
何事も予兆があれど、最後は「一瞬」にして状況が覆る。
それらを、「ものグラムラーメンまん」道、大した道では無いかもしれないが、真剣に向き合い本気で挑む事により、教えられた「神なる普遍的な法則」では無かったのか?と、頭の中がぐじゃぐじゃになりながら思った瞬間だった。
(今回、それら道中の一気に変わる自然、綺麗ではありますがその厳しさ、その垣間見える優しさ、美しさを2分弱の動画にまとめました。ぜひご覧ください。)
自然を体感した後は「実食」
はい、今回はココまでです。かなり長くなりましたが、動画はご覧頂けましたでしょうか?なかなか無い一瞬ですのでご覧頂けると嬉しいです。
では!あとは2日目実食に向かいます。どこに行ったかは次回!お楽しみに宜しくお願い致します。