
どうも!こんにちは!ものグラムです。
今回ご紹介させて頂く一品は袋麺。先日北海道遠征で苫小牧に行かせて頂きましたが、苫小牧と言えば「カレーラーメン」、その元祖と言えば「味の大王総本店」。その味わいを商品化されたのがなんと北海道江別市の株式会社菊水。
寒干し(かんぼし)と言う製法で生麺そのままのコシとツヤのある麺を作り出す定評のあるメーカーです。
では!あの味の大王総本店系と菊水のタッグで作られた今回の一品、楽しみに見て参りましょう!宜しくお願い致します。
パッケージ外観、デザイン
この様に黄色から赤にかけてのなかなか鮮やかな色合いが既にアイキャッチさせるインパクト大のデザインですが、パッケージの中のカレーラーメンの盛付け写真が本当に美味しそうで惹きつけられます。
そして左下には北海道が誇る老舗麺製造メーカーで現在70周年を迎える菊水のロゴと寒干しの文字。昭和24年(1949年)に創業。
その菊水の「寒干し(かんぼし)」は兵庫県の揖保川、そうめんからヒントを得て作り出された自然の力を用いた製法で、食された方はご存知でしょう、本当にコシがしっかりありツヤのあるつるつるした食感が素晴らしい麺。この寒干しのロゴを見るだけで期待感が高まります。
インパクトがありポップでもあるパッケージながら、実力派の菊水が味の大王とタッグを組み商品化されたこの一品、かなり期待大で実食に挑みました。
味の大王とは?
北海道のラーメンは一般的に札幌の味噌、旭川の醤油、函館の塩と言われますが、実は第4のラーメンとも言われ道民に親しまれているのが「カレーラーメン」。
その北海道カレーラーメンの発祥店とされるのが今回の「味の大王」ですが、実はその味の大王は室蘭系と総本店系と呼ばれており、今現在北海道のカレーラーメンの認知度を世に広められたのが室蘭系で、実は苫小牧の「味の大王 総本店」で修行された方が暖簾分けとして出店された経緯があります。
総本店系は苫小牧発で、”味の”と”大王”の間に◯の中に王が書かれているのが特徴です。

味の大王 総本店 店舗外観
詳細は先日実際に訪問させて頂き実食させて頂きました「味の大王 総本店」の記事にて書かせて頂いてますので是非あわせてご覧ください。
しかしどちらにせよ、北海道の第4のラーメンの味わい「カレーラーメン」は味の大王無くして今は無いとも言えるでしょう。
パッケージ裏
この様にパッケージ裏は左側に作り方、右側に原材料クレジットの配置となっています。
今回の作り方のポイントとしては、一般的なフライ麺、油揚げ麺のひとつの鍋で完結するスタイルとは違い、麺とスープは別に用意し仕上げるスタイル。この寒干しのゆで時間は4分〜4分半と少々長め。
スープはお湯に溶かすだけでは無く、ひと煮立ちさせるのもカレーらしい調理法でしょう。
原材料について
原材料クレジットですが、まずめん。小麦粉、小麦たん白、食塩、卵白粉末が主で、卵白粉末の入った玉子麺系なのが特徴。
スープは砂糖、ポークエキス、食塩、カレー粉、豚油脂、醤油、オニオンパウダー、胡椒、ガーリックパウダー、コリアンダー、クミン等、カレーとしてしっかりコクのある味わいを作り出される様な気がします。
数値について
数値はカロリー397kcalで、食塩相当量は6.9g、脂質は3.8g。カロリーは決して高く無く、しかし今回の食塩相当量、塩分はかなり高めではあります。脂質は感干しの恩恵で実に低い数値。実際に店舗で食したカレーは濃厚でどろっとしてましたが、全体的にはかなり親しみやすい印象で重くない美味しさでした。その親しみやすさを垣間見せる数値の様、楽しみです。
開封、中身構成について
この麺が感干し。初めてご覧になられる方にとっては袋麺のウェーブがかったフライ麺、油揚げ麺とは全く違うこの内容に驚くかもしれません。この麺をゆで戻った時、明らかにこの原形とは違う仕上がりにさらにビックリされるでしょう。
後、この大王カレースープと書かれた液体スープ。結構どっしりとしており、この中にカレーの凝縮された味わいが詰まっている、単純な1麺1スープの構成ですが、かなり期待感は高まりました。
では早速、麺ゆで4分をめどにトッピングも用意し仕上げましょう。
完成、仕上がり
味の大王総本店の盛り付けを袋麺的に少々抑えた盛り付け。(笑)なんと言ってもわかめが特徴的でしたが、今回それに習いもやし、ねぎとともにトッピング。カレーの色合いは黄色くライトな感覚ですが、しっかりとろみがある仕上がりでした。
では!店舗実食の記憶が鮮明にある内に、今回の味わいを頂きましょう。
スープについて
実際の店舗のカレーよりも明るい黄色に感じさせますが、十分にニュアンスを感じられる仕上がり。しかもこの段階で見た目からとろみがあるのが伺えます。

「味の大王 総本店」のミニカレーラーメン
袋麺でここまでしっかりした仕上がりを見せたのは正直驚き。楽しみに頂きます。
一口入れた瞬間、あっ!と思わせました。甘味とスパイス感の独特の美味しさの記憶が瞬間に蘇えりました。まさに味の大王のカレーと言っていいでしょう、とろっとしたあのカレーの仕上がりのニュアンスそのままを感じました。
コクもしっかりあり、食べ進むにつれどんどん体が温まり汗が噴き出して来る、実は結構ピリッと後から来る辛味が甘味に負けず、親しみやすさがありながら本格的でもある、あの店舗の個性をしっかり感じさせた味わいに驚きました。
しかもとろみがあり家庭用でこんなにも熱々で頂けるのかと思う程で、この熱々も美味しさの要素として評価に値すると思いました。
麺について
麺は菊水の寒干しでこの様にかなり綺麗に仕上がっていますが、店舗の麺は縮れがあり見た目から若干ニュアンスが違います。
しかし頂くとコレがまたいい感じ。決して縮れの口の中で踊る感覚は無いものの、もっちりしたコシ、弾力の強さと艶やかでどんどん進む感覚は決して遠からず。カレーとの絡みも店舗同様かなり良く、一体感が素晴らしかったです。
最後に
最近の袋麺の商品レベルの高さに改めて驚かされた一品でした。「味の大王 総本店」で実食をさせて頂いた後に頂きましたが、ここまで店舗のカレーのニュアンスが感じられるとは正直思っていませんでした。
かなりしっかり濃度のあるカレー、しかし親しみやすくわかりやすい美味しさですが、スパイス感も十分感じさせる本格でもある味わい、そして麺との一体感の素晴らしい商品でした。
今現在も入手出来ます。北海道のお土産店や北海道物産展、またはオンラインショップ等でも入手可ですので、気になられた方は是非一度、頂いてみてはいかがでしょうか?