
どうもっ!ものグラムです。
今回は北九州の小倉エリアから、歴史ある店舗、「ぎょらん亭 本店」のご紹介です。
創業は1964年(昭和21年)で、実に65年の歴史があり、暖簾分け等派生した店舗は数多く、中でもラーメン力(八幡東区)やラーメンまむし(田川郡)、現在は閉店されていますが十割亭(小倉南区湯川)などの有名店を輩出している店舗。
現在はその名前、味わいを受け継ぐ店主は和田直登氏で、2019年8月5日は魚町店をオープン。
北九州では絶大な知名度と人気を誇る店舗のその味わいを継承する一杯を頂きに訪問させて頂きました。どんな豚骨ラーメンが頂けるのか?楽しみに見て参りましょう!ご一緒宜しくお願い致します!
Contents
「ぎょらん亭 本店」に到着
「ぎょらん亭 本店」店舗外観
到着は2019年8月28日、14:09。昼時も完全に過ぎた到着は静かで、店内も空いているだろう状態でしたが、何よりもこの日は台風が作り出した低気圧により九州北部を中心に豪雨が襲う大変な日でもありました。
そんな中、完全に雨が止んだひと時に少し離れたコインパーキングから徒歩でやって来た訪問は奇跡的だと今になって感じるものでした。(店舗駐車場有りですが、個人的にこの店舗訪問の前にも1軒実食し、土地勘が無い為そのまま歩いて訪問させて頂きました笑)
【関連記事】この「ぎょらん亭 本店」訪問までの道のり、遠征記事は↓コチラ
「ぎょらん亭」とは?
冒頭でも触れましたが、今現在65年もの歴史のある店舗で、北九州のラーメン界に多大なる影響を与えた店舗です。
1964年(昭和21年)創業で、数多くの支店、暖簾分け店を輩出し、北九州のラーメン界に多大なる影響を与えました。
中でも北九州を代表するラーメン店とも言える「ラーメン力」(八幡東区)、ラーメンまむし(田川郡)、十割亭(現在は閉店)、拉麺エルボー(八幡西区)等が有名です。
しかし現在は大将である山下氏が腕を振るっていた「ぎょらん亭 沼店」も閉店してしまいました。
それでも、そのDNAを汲む店舗は現在もそれぞれ営業されており、この「ぎょらん亭 本店」も和田直登氏がその名と味を受け継ぎ営業、そして2019年8月5日には「ぎょらん亭 魚町店」をオープンさせ、「ぎょらん亭」の味を守っています。
北九州のラーメン文化において外す事が出来ない最も重要なキーワードが「ぎょらん亭」なのです。
いよいよ「ぎょらん亭 本店」にイン
入り口を入り直ぐ左手には券売機、右手はキッチンとカウンターがあり、入って正面にテーブル席、奥の壁面にもカウンターがあり、入って左側の券売機奥には座敷のある20席以上ある広い空間が広がりました。天井も高い為かなり開放感があり、一見ラーメン店?と思わせる清潔感のある店内でした。
「ぎょらん亭」のメニューと言えば
昔は券売機では無かったそうですが、今ではこの様にまず食券を購入するスタイルになっています。
ラーメンは基本が「ラーメン」と「どろラーメン」で、中でもこの「どろラーメン」は豚のゲンコツのみを10時間以上炊き上げ作られる濃厚スープが特徴でファンが多いそうです。1日に30杯分しか提供出来ないもので、個人的にはこの言葉に弱くポチッとしてしまいそうになりましたが(笑)、今回は初訪なので「ラーメン」を頂きたいと思います。
この「ラーメン」も実は「ぎょらん亭」系列の店舗のメニューだと直ぐにわかる特徴があります。それがコチラ。
店舗外に大きく掲げられている看板ですが、ここに「豚骨十割」と「豚骨二八」と書かれています。読んで字の如くですが、豚骨十割のスープか鶏豚比率2:8のダブルスープの選択が出来る様になっているのが最大の特徴です。
もちろん今回は豚骨十割をオーダー(食券を渡す際に伝えます)。そして麺は中太麺か細麺を選べますが、今回は細麺で味わってみようと伝えました。ちなみにこの「ラーメン」も1日限定100杯しか提供出来ず、スープ無くなり次第閉店のスタイルとなっています。
後はサイドメニューですが、から揚げ・ごはんのセットは平日ランチ(11:00〜15:00)はなんと150円。日・祝は300円ですが、ほぼサービスでは無いかと思える設定には驚きました。
ミニ炒飯(300円)、チャーハン(600円)、唐揚5個(500円)等がありましたが、今回はラーメンオンリー(遠征なのでラーメンの杯数をこなす為控えています笑)にさせて頂きました。(価格は全て税込価格となります)
食券を渡し少々ゆっくりさせてもらおうと思いましたが、着丼はあっという間の3分後。麺ゆでが早い為速攻で仕上がりました。では、いよいよラーメンと対峙です。
ぎょらん亭の「ラーメン」着丼
ぎょらん亭 本店「ラーメン」
コチラがぎょらん亭本店の「ラーメン」(650円(税込))。豚骨スープの色がややグレーがかり、逆に楽しみにさせる濃厚さがこの段階から感じられます。垣間見える麺はかなり細く、速攻で頂かなければと思い(笑)、いよいよ真剣モードで頂きます。
「ぎょらん亭 本店 ラーメン」スープについて
この独特な色合いに期待感が膨らみますが、よく見てみると小さな脂が入っているのがわかります。仕上げ油とは違う炊き上げ時からのものでしょう、その濃厚さが楽しみです。
とろっとした仕上がりでコラーゲンを感じる仕上がりですが、まだ頂くまではわかりません。
一口頂くと、まったりとした濃厚な豚骨で、若干の骨粉を感じられる髄からの旨味をしっかり感じられる美味しさでした。
しかしそのマイルド感を突き抜ける様に塩梅もそこそこ強めの味わいで、この味付けがバランスなのかと感じさせましたが、この濃度にはこの位が良いのかもしれません、かなり力強いスープですが、オイル感はそこまで強く無くしつこさはありません。後、豚骨自体の臭みはほとんど感じられず、どんどん進む美味しさでしたが、ど豚骨好きには逆に好みが分かれる所でもあります。
麺について
細麺の中でもかなり細い仕上がりだったのには驚きましたが、実際に麺をリフトする際にしっかりスープが絡み堪らない光景です。
加水率のかなり低い若干ごわっとした食感でしたが、スープの絡みが非常に良く、一体感はかなり良かったです。
歯切れは良く、しっかり小麦の風味も感じられバランスも良く、非常に軽く頂きやすかったです。
中太麺はその辺りのニュアンスが変わりそうで、想像するにはこの濃厚スープにもっちりと絡むのか?などと勝手に想像し、また一味違う美味しさが堪能出来るのでは無いか?と思いました。
最後に
やはり独自の個性が光る「ぎょらん亭 本店」の味わいはど豚骨。しかし意外と頂きやすさもある絶妙なバランスを感じた一杯でした。
本州ではなかなか頂けないだろう濃厚なのにしつこさの無い美味しさと、一瞬で完食出来る麺のライトさも美味しさのポイントでは無いかと思い感じられました。
北九州に来る事があれば、ぜひ一度頂いてみて欲しい一杯が此処にありました。