
どうも!こんにちは!ものグラムです。
今回は先日北海道に遠征をさせて頂いたトリの店舗、「ラーメン札幌 一粒庵(いちりゅうあん)」のご紹介をさせて頂きたいと思います。
実は今回遠征時にはリストにも入っていなかった本当の一期一会を感じさせた時間との戦いの中の訪問でしたが、今となっては個人的に宝物に出会えた様な気がして止まない店舗でもありました。
では!それなんで?をご紹介。ご一緒宜しくお願い致します!
Contents
「ラーメン札幌 一粒庵」に到着
この時2019年4月11日、13:45。昼時を過ぎた為か店舗外には待ちが無かったのは幸い、実はかなりの行列をなす人気店でもあった「ラーメン札幌 一粒庵」。
実は帰りの札幌駅出発のタイムリミットが14時で、明らかに無理な事が判明したものの、なんとしてももう1軒は押さえたかったのもあり、個人的最終設定の札幌発14:20に遅らせ、しかしそれでも全く猶予の無い時間との戦いの中到着しました(笑)。
正直、時間の余裕が全く無い中、なんとか到着で間に合うかどうか?の訪問でしたが、短時間でもしっかり店舗、そして味をしっかり味わうと切り替え店内に入りました。店内には数名の来店客がおられたものの、なんとかスムーズに着席。
実は「ラーメン札幌 一粒庵」は東京からの移住店主
今回ご縁のあった「ラーメン札幌 一粒庵」店主は大島庸司氏で、東京都出身、札幌市在住。
音楽家の父親の仕事の関係で2歳から5年間をドイツで暮らし、父親が他界後に母と子で帰国。母親がドイツ料理店を開いた事もあり食に興味を持ち始め、東海大学海洋学部へ進学。
そしてその流れで在学中に「日本共同捕鯨株式会社」の第39次南氷洋母船式捕鯨に事業員として乗り組み、「命」、「食」への思いを深めて行く体験をし、それがきっかけで食の道に進む事を決意。
1987年に「東京ガスケミカル株式会社」に入社、食品冷凍技士として勤務、その後に北海道に移住しビールの醸造士になる。
さらに札幌の飲食プロデュース会社に転職した際に「博多一風堂」の河原成美氏と出会った事でラーメン業界に足を踏み入れ。2003年に独立、翌年の2004年に「ラーメン札幌 一粒庵」をオープン。
簡潔な経緯ですが、実は母親のレストランで5年間修行し「食」に完全に目覚めたそうです。そして食を学ぶにあたり、選択した場所が北海道。子供が生まれて直ぐの時、30歳の時に意を決し北海道に移住。
この「一粒庵」の店舗名は、ラーメンの麺の主原料である小麦の一粒一粒までも大切に味わえる店作りをしたいと言う思いがあり、店舗方針も「北海道の良い食材を厳選して調理し、スローフードとして提供する」と決め、現在では道産食材の使用率は9割を超え、地産地消・医食同源・一期一会を店主の約束として経営されています。
現在では地元だけでは無く、観光客にも人気で大行列が出来る店舗として有名です。
メニューについて
まず店舗外に券売機があり先に購入するシステムになっています。
実は札幌では味噌ラーメンが有名で看板商品になる店舗が多いですが、同時に塩、醤油を提供されるのが一般的に多く、バリエーションが豊富なのも特徴。今回の一粒庵もそうで、看板であり人気の一品が味噌は味噌でも「元気のでるみそラーメン」。
この様に店舗内に「元気のでるみそラーメン」について書かれています。
元気のでるみそラーメンとは、北海道産味噌の深いコクがあるスープに北海道産の豚挽き肉を行者にんにくと合わせフライパンで炒め、トロトロの卵でとじたトッピング。
ビタミンB類が豊富な豚肉および卵を行者にんにくと合わせると相乗効果により、疲労回復の栄養価が倍増。西村教授考案、行者にんにくが臭わないオリジナルレシピでおつくりいたします、とあります。
あと気になるのは季節の海鮮OIL煮・まぜ麺や釜揚げ玉子ラーメン。
NO MSG(グルタミン酸ナトリウム(Monosodium Glutamate=MSG))が券売機であるのは実は初めて見ましたが、逆に潔さを感じさせます。今回はチョイスせずデフォで頂きたいと思います。
今回は「元気のでるみそラーメン」、と行きたい所ですが、実はどうしても気になりポチりとしてしまったのが「マーボーラーメン」。今までの説明なんやってん?ですが(笑)、しかし味噌系ではあります。楽しみに待ちました(実は時間が無く焦っていたのは正直なトコロ)。
いよいよ店内へ
カウンター席に着席しましたが、カウンター6席、テーブル4人席×2の14席と決して広くは無いものの、ウッディで落ち着いた空間でした。
やはり食材にこだわりを持っているのが見えるペッパー容器、そして箸は2種類あり、杉の間伐材で出来た割り箸、そして国産の竹材で作られた「ecoはし」が用意されているのも店側からの配慮でしょう。
そうこうしているといよいよ順番が来、出来上がりを持って来て頂きました。
いよいよ「マーボーラーメン」の着丼。

一粒庵 マーボーラーメン(並)
コチラが「マーボーラーメン(並)」(830円)。
なかなかの濃い味噌の色合いのマーボーらしさがしっかり感じられる仕上がり。卵黄がオンされとても美味しそうです。もうこの仕上がりから味わいは予測不能、頂くしかありません、器もとてもいい感じです。
では、早速頂きたいと思います(本気で時間が無かった為笑)。
スープについて
まずはクローズアップから。この段階から気になったのはマーボーのとろみ加減。とろとろなのかサラサラなのか、この段階では正直まだわかりませんでしたが、レンゲを使い掬うと、
この様にサラッとしたスープで、適度にオイル感があり、辣味を感じさせる赤っぽい仕上がりでした。
一口頂くと、みそラーメンでも使われているだろうベースの味噌のスープを感じ、味噌の香りの良さ、背脂も入ったコクもしっかり感じさせました。しかしクドさは全く無くやはりサラッとしており、マーボーなのにしっかりラーメンらしいスープでした。
しかしその上にネギ、挽き肉、緑豆春雨が入ったマーボーの餡が掛けられており、その味わいはなかなか力強く、四川豆板醤の風味、辣味もしっかり。この餡をスープに混ぜながら、そして卵黄も少しづつ混ぜ頂くと辛味とマイルド、そして味噌のコクが一体となった美味しさが堪能出来ました。
想像を超える作り込みと計算された美味しさを感じました。
麺について
麺も素材にこだわり作られる自家製麺。この麺もしっかりした食感を感じさせそうです。
やはりコシの強い食感が美味しく、麺自体から自然な甘味を感じられたのもポイント。マーボーの味わいに負ける事無く、マーボーと麺が一体となって入って来るバランス感は本当に素晴らしかったです。
最後に
今現在、中国の上海にも出店しており、今後は札幌に新幹線がやって来る、それまでにもう少し店舗を増やしていけたらと言う思いがあるそうです。
個人的に次回は「元気のでるみそラーメン」を頂きたい、そう思いましたが(笑)、今回のマーボーラーメンには納得しています。
気になられた方是非、「ラーメン札幌 一粒庵」にて、店主こだわりの味わいを頂いてみてはいかがでしょうか。
札幌市中央区北四条西1-1 ホクレンビル地下1F