
まいどっ!ものグラムです。
今回は京都からの店舗ですが、京都と言えば河原町エリア。その中で比較的新しいながら行列の出来る人気店、「麺処 蛇の目屋」をご紹介させて頂きたいと思います。
オープンは2016年2月12日、店主は松本氏で、元はオーナーの会社で勤めており、新たに麺部門としてオープンしたのが始まりですが、店を譲り受け独立したのが「麺処 蛇の目屋」。
では!鶏で勝負されているこの店舗、どんな味わいがあるのか?実際の味わいは?見て参りましょう!宜しくお願い致します。
「麺処 蛇の目屋」に到着
「麺処 蛇の目屋」店舗外観 その1
2019年8月13日、11:10に到着。オープンは11:30で、もう開店待ちの並びがあるかと思いきや、まだ静かだった到着でした。お盆休み真っ只中で人が多いかなと思っていたんですが、意外とこの時間帯の河原町周辺も普段とそんなに変わらない様子でした。
この日の気温も35℃を超える猛暑日で、ラーメン需要はやはり低くなるのは仕方無いでしょう、ラーメン店にとってはこの暑さは致命的でもあります。
後20分でオープンでしたので、ポールで写真奥の背もたれの無いイスに座らせて頂き待機。オープン5分前の11:25から次の来客、その後次々と来られ、11:30のオープン時には一気に13名も並びました。暑くてもやはり人気があるのを確認出来ました。
「麺処 蛇の目屋」店舗外観 その2。オープン以降はどんどん来客があり、一気に賑わいを見せた。(撮影は実食後)
そして11:30になるといよいよオープン、1番手で中に案内されました。
「麺処 蛇の目屋」店舗中へ
この店舗は入り口から縦では無い、入り口と並行の横に席が並ぶカウンターで7席のみ。11:30に来店された方は2巡目以降の案内となり、5分前に来るのとは実食出来る時間が大幅に変わるラインでした。おっさんものグラムはめちゃ気合いで早く来ましたが(笑)、やはり1番はこの後のメニューを考えると助かります(同日3軒実食メニュー笑)。
タイル張りのカウンターが新鮮で、コンクリート打ちっ放しの男性的スタイリッシュな空間がラーメン店?と思わせるカッコ良さ。ついお酒を....なんて思ってしまいますがしっかりラーメンを頂きます。
この後この7席はもちろん速攻で埋まり、一気に店内は忙しくなります。その間に上がった体温をクールダウンしたいと思います(笑)。
メニューについて
「麺処 蛇の目屋」メニュー その1
「麺処 蛇の目屋」の看板メニューは鶏白湯と鶏煮干しそばで、オープン当初はこの2品のみだったそうです。しかし松本店主が思い入れがありメニュー化をしたかったのが実は「鶏そば」。鶏の清湯(チンタン:透き通ったスープ)をラインナップに加えたかったものの、納得行く味わいになかなか仕上がらず、やっと昨年(2018年)にメニューに加え提供出来る様になったそうです。
店主としての想いは素材本来の美味しさ生かしたシンプルなラーメンを食べて欲しいと言うもので、行く行くは豚と鶏の清湯の「中華そば」をいつかは提供したいとの事です。
今後の展開もかなり楽しみですが、今回は初訪ですので、まずは「鶏白湯」から頂こうとオーダーさせて頂きました。
「麺処 蛇の目屋」メニュー その2
メニュー裏側はサイドメニューで、若鶏唐揚げ、ご飯ものは名物鶏めし、そしてチャーシューマヨご飯、鶏玉かけのラインナップ。メニューその1の表には唐揚げセットがあり、それぞれのご飯ものに唐揚げ2個のコスパの高いのが堪りませんでした。が.....この日のメニューを思うととても頂けない.....(笑)。また次回以降で頂けたらと後ろ髪(古い?笑)でおとなしく待ちました(笑)。
クールダウンが完了するかしないかの間に(笑)、いよいよこの「麺処 蛇の目屋」の主軸の一品、「鶏白湯」が着丼しました。
いよいよ「麺処 蛇の目屋 鶏白湯」着丼
麺処 蛇の目屋「鶏白湯」
コチラが「麺処 蛇の目屋」の看板のひとつ「鶏白湯」(800円(税込))。白濁はしているもののクリーミーと言う感じはこの段階では無く、あくまでも鶏本来の風味旨味が感じられそうに感じられる仕上がりでした。
レアチャーシューにメンマ、白ネギにかいわれの上品な盛付も美味しそうですね。
では!いよいよ頂きたいと思います。
スープについて
それなりにオイル感はありますが、本当の白濁はしているものの濃厚そうでは無い仕上がりですが、やはり松本店主は濃い味わいに仕上げるのが嫌で濃度を低めに出汁感を感じられる白湯にされているそうです。国産鶏ガラと丸鶏をじっくり煮込んだ鶏の旨味がギュッと詰まった「テロリ」としたまろやかな味わいとはメニューから。
レンゲが黒なのでわかりにくいかもしれませんが、肉眼ではやはり白湯は白湯でもそこまでミルク的な感覚はありませんでした。
一口。
「おおっ!キレマロウマ!」
と思えた、鶏白湯のクリーミーさが低い白湯で、鶏本来の香り旨味が思いっきり感じられる仕上がりでした。鶏白湯はクリーミーな美味しさも魅力ですが、今回はそのクリーミーまで行かないギリギリのラインの旨味がなんとも言えない美味しさで、コラーゲンのとろみも感じながら、実際はさらっと頂ける深さを感じました。塩梅はしっかりしておりそれがキレとなるバランス感でもありました。
麺について
平打ちの中太のストレート。角もしっかりあるのは自家製麺。
つるつるの滑らかさに歯切れの良い粘りの少ない麺で、かなりライトな印象です。しかしエッジの効いた角ありの断面の麺の主張はしっかりしており、濃厚な旨みしっかりのスープに決して負けずに馴染む感覚のある美味しいバランスでした。
最後に
今回の「麺処 蛇の目屋」の訪問実食でしたが、京都の激戦区の中の人気店でした。
店舗の看板メニューのひとつ、「鶏白湯」を頂きましたが、かなりこだわりがありながらもより万人に受け入れられるだろうクセが極めて低く感じさせるんですが、実はかなりマニアックな仕上がりにも感じさせるのは個人的見解です。
しっかり鶏の旨味を抽出しながらただ単にクリーミーに行かず、その手前ギリギリの風味旨味、まったりとした美味しさに比較的さっぱりした麺、しかし絡みつき一体となるバランス感は1度の訪問だけではまだ理解しきれていないかもしれませんが、ココでしか頂けない一杯なのは間違い無いでしょう。