
どうもっ!ものグラムです。
今回は奈良県から超人気のラーメン店、「麺屋NOROMA(のろま)」をご紹介させて頂きたいと思います。
実は実食は2018年9月と、かなり前ではありますが、タイミングとして今こそ、と思っている筆者(ものグラム)であります。(撮影した写真もその当時のもので、見辛い部分があると思いますがご了承下さいませ)
奈良県のラーメンシーンでは外せない、もちろん現在も行列の出来る人気店。
では!どんな店舗なのか?店主の経歴は?どんな味わい?を見て参りましょう、宜しくお願い致します!
Contents
「麺屋NOROMA(のろま)」に到着
「麺屋NOROMA(のろま)」店舗外観。この日は台風直撃の可能性もあり電車も午後からストップだったものの、オープン前には既にオープン待ちがあった。(2018年9月4日11:05、ものグラム撮影)
到着は2018年9月4日、11:05でオープンは11:30。この日は台風21号(Jebi:チェービー(アジア名))が日本に上陸、25年ぶりの「非常に強い」勢力で、この範囲も上陸手前でしたが、既に7名が待機しており、8番手の到着でした。
場所は奈良市の京終(きょうばて)という所で、JR奈良駅から比較的広い南北を通る県道754号線を約1.8km南下した先にあり、徒歩では約25分程掛かりますが、JR奈良駅からバスで約6分でも行けます。(もちろん徒歩にて移動しました笑)
この状況でもオープン待ちに列が出来る驚きでしたが(その一員でもありますが笑)、約25分待機し、いよいよオープンとなりました。
「麺屋NOROMA(のろま)」・店主とは
「麺屋NOROMA」は2012年12月4日にオープンした奈良のラーメン店。店主は高岡利光氏。大阪出身で育ちは奈良。
28歳の時にリストラされ人生に行き詰まるも、その時それ以外に思い浮かばなかった「ラーメンを真剣にやってみよう」から行動を起こします。
以前から関西を中心にラーメンを食べ歩き、関東に行く程「ハマっていた」そうですが、関東のとある店舗のつけ麺に衝撃を受け、奈良を離れその店舗で約1年間の修行の道に入ったそうです。
その後結婚を機に関西へ戻った際、衝撃の美味しさと出会いその門を叩きます。
その店舗は大阪の人気ラーメン店「金久右衛門(きんぐえもん)」。
その後その支店である四天王寺店で店長を勤め、そこから次に縁があったのはなんと大阪の人気有名店、「JUNK STORY」。
そこから1年間限定で修行を経た後、独立開業となったそうです。
ちなみに、屋号である「NOROMA(のろま)」ですが、「ゆっくりでもいいから丁寧な仕事をしたい」想いからだそうで、回転を重視しない、「のろまやから仕方ないな」とも思ってもらえるかな、と、その心からだそうです。
「麺屋NOROMA(のろま)」メニューについて
「麺屋NOROMA」メニュー。2018年9月訪問時のもので、現在は価格が改訂されている。(すみません笑)
メニュー構成は至ってシンプルですが、「鶏そば」と「鶏つけ麺」が軸。
2012年当時、奈良ではほぼ無いと言っても過言ではない「鶏白湯(とりぱいたん:鶏を強火で乳化させた白濁したスープを指す)」は修行先店舗には無いオリジナルな選択です。
その辺りも非常に楽しみな部分ですが、既に金久右衛門修行時代から決めていた味わいだったそうで、その想いにブレは全く無く、現在も変わらぬメニューで勝負されています。(※現在は増税もあり「鶏そば」は750円から850円へ、「鶏つけ麺」も850円から930円へと価格変更されています。(全て税込))
サイドメニューは白ごはん、玉子かけごはん、チャーシュー丼、特製ギョーザ、チャーシュー盛があり、それだけでは無くデザートとして「杏仁豆腐」があるのはポイント。関東での修行先でそれがあり取り入れられたそうです。
このメニュー表にもある様に、ランチタイムは「平日限定ランチセット」がありお得に頂ける設定も嬉しい限りです。
今回のオーダーですが、つけ麺の人気がかなり高く8割はそれを占めますが、個人的には「鶏そば」、そしてサイドは「チャーシュー丼」から頂きたいとそれらを待ちました。
オーダー待機の間に気付く「割り箸」について
「麺屋NOROMA」店内に用意されている箸にも注目。オープン当初は中国産を使用していたが、現在では株式会社はるかの「国内産杉」の端材・間伐材から作られる割り箸を用意している。
実食までの間にふと気付いたのが割り箸。明らかに存在感が違うと感じたのは以前同時期に岐阜県で実食をさせて頂いた「宮川伊吹」の実食があったからこそ気づいたんですが、やはりココはポイント。
株式会社はるかが製造する国内産杉の端材・間伐材を利用した割り箸を用意していますが、実は端材・間伐材を利用するのは逆にエコであり、本来捨てられる部分を有効利用しています。
木屑は細かく粉砕し家畜の敷料(家畜の寝床)に利用し、その後は肥料として土に返す無駄の無い循環から森を守り、環境破壊を防ぐ事に繋げているそうです。
そしてそのお箸自体からの杉の香りは、意識するとその香りが感じられるもので、非常に細かい部分ではありますが大きいポイントだと取り上げさせて頂きました。
そう思っているととうとう目の前に着丼されました。
麺屋NOROMA(のろま)「鶏そば」着丼
麺屋NOROMA「鶏そば」
鶏白湯ながらうっすらと黄色味を帯びた仕上がりで、シンプルに豚レアチャーシュー、ねぎ、かいわれ、なるとがトッピングされた一杯が目の前に。
しかし、何故かインパクトが強く、シンプル故に訴えかける存在感の大きさを感じさせました。
では、いよいよ実食と参りましょう。
麺屋NOROMA(のろま)「鶏そば」スープについて
まずはアップからですが、白湯ではありますがタレの醤油の色合い、そして脂分は少ないのがこの段階でわかります。コラーゲンがしっかり抽出された様な感じですが、頂くまではまだわかりません。
やはり脂分、オイルの丸く浮いたものはありませんが、照りはあり、この段階からそれなりにてろっとした濃厚なコラーゲンを感じさせました。
「うわっ!めっちゃ鶏....」
ファーストインプレッションの声とはこんなものですが(笑)、想像を絶する鶏本来の風味が感じられます。
髄からしっかり出た旨味、風味である独特の美味しさにコラーゲン質のまったりとした滑らかでとろっと入って来る感覚はありそうで無い食感です。
下処理をじっくり丁寧にし8時間掛けて煮込むスープで、その後約2時間掛けて濾す作業に入ります。
さらに短時間で急速冷却、その後1日冷蔵庫で寝かせた後に店舗にて出される味わいですが、やはり出し過ぎない様にも心掛けられているそうで、ただ単に濃厚では無い、「上品な濃厚」を感じさせたバランス感は老若男女、幅広い層に受け入れられるものだと感じました。
濃厚ながらに脂分が非常に低く、鶏の風味をしっかり感じられる妙はそうそう作れるものではありません。唸りました。
「麺屋NOROMA(のろま)」麺について
ピントが合っておらず本当に申し訳ございません。ですが(ほんますません笑)、オープン当初はミネヤ食品工業製だったもものの(オープン当初は内装等に費用を掛け過ぎ実現出来なかったそう)、今現在では自家製麺へとシフト出来たのがこの仕上がりです。
平打ちの中太ストレートの麺はみずみずしく滑らかな食感で適度な弾力があり自然に食が進みます。
しかし意外と重さがあり、実食時はライトに食べ進められましたが後になりお腹が満たされる、十分な食べ応えをライトに感じさせながらも後から来る感がありました。
最後は「チャーシュー丼」
かなり小さく刻まれたレアチャーシューがご飯を覆い隠す「チャーシュー丼」は他ではなかなか見る事が出来無いルックスでしょう。
非常にシンプルですが、レアチャーシューのしっとりした食感にあまからい醤油の味付けが馴染み良く、コチラも脂分が抑えられたヘルシーさを感じさせ、ラーメン共に非常に存在感がありながらも頂きやすいターゲットが広い味わいを感じさせませした。
最後に
非常に存在感の高い味わいを提供しながらも、実は「足し算」だけでは無い「引き算」が多用された繊細ながらに大胆に感じさせるのはバランス感だと、この実食で大いに感じさせられるものでした。
その中でも、「老若男女」と思わずワードに出しましたが、実は店づくりにおいても店主の想いである「気軽に行けるラーメン店」から敢えて座敷を設けた(4名×2テーブル)のも味わいに反映されているのが確認出来、その温かい想いから生み出される味わいからも共感させられた実食でした。
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