
どうも!こんばんは!ものグラムです。
さて、実は本日は遠征中ですが(早速笑)、なんとか仕上げました。(笑)
今回は2019年3月の神奈川・埼玉・東京遠征から、この1店舗だけご紹介出来ずにいましたが(笑)、やっと来たタイミングを頂きました。その店舗とは、今やラーメンフリーク、カップ麺フリークにとっても超有名になった埼玉を代表する店舗のひとつ、「中華そば 四つ葉」。
個人的にはこんなにも早く訪問出来るとは思ってもみなかったんですが、実際にご縁を頂き訪問、そして実食させて頂きました。
四つ葉とは?埼玉の有名店?どんなラーメン?と思われる方もいらっしゃると思いますが、順を追ってじっくり参りますのでご一緒宜しくお願い致します!
Contents
いよいよ「中華そば 四つ葉」に到着
「中華そば 四つ葉」外観
この様に四つ葉の緑が映えますが、かなり大きい屋敷を思わせる外観。この日は2019年3月6日、10:36。11時オープンで、約25分前の到着でしたが、思ったよりも空いていたのは正直ホッと安堵と喜びがこみ上げた瞬間。それ位の人気有名店。
店舗外観を引きでもう一枚。この様に駐車場にかなりの敷地面積を取った、埼玉県川島町(かわじままち)にぽつりとある店舗でした。電車等で来るにはかなり難易度が高く、最寄駅でもある川越駅からは約6kmも離れている立地。商売をするにあたり最大のポイントである立地は正直かなり悪い。しかし何故11時オープン約25分前に到着でホッと安堵するのか?
到着時、店舗に背を向け撮った一枚。本当に駐車場が広く、十分に駐車スペースが確保されている様に思えますが、実はこの店舗前駐車場の他さらに第二駐車場(15台)を設けている程。何故かと言えば、そう、その駐車場が埋まりそれ以上に来店客が後を絶えないから、でしかありません。
まず到着してから食券を購入し、待機スペースで待ちます。実はオープン約25分前到着で安堵はしたものの既にこの段階で6番手でした。
この様にメニューが張り出されていますが、このボードの下にはラーメン店では絶対に見られない「本日のにぎり」の文字。ぶり、昆布じめひらめと書かれています。その詳細は後で。
そしてこの待機スペースに用意されている椅子に座り開店を待ちます。その後じわじわと車が駐車場に入りどんどん客は増え、オープン10分前には16名、さらに来客。
平日ながらオープンが近づくにつれどんどんこの場所に来る車、そして人。やはり到着時に安堵を憶えたのは間違いではありませんでした。
「中華そば 四つ葉」とは
店主は岩本和人氏で、現在の住所、埼玉県比企郡川島町に2013年6月にオープン。
現在40歳ですが、このオープンまでの経歴はラーメン店店主としては一風変わっています。
岩本店主が中学の頃、Jリーグが開幕、地元である浦和レッズのファンになり、高校を卒業後、デザインの専門学校にて服飾を学び、将来はデザイナーになれたらと思いながら、さらに浦和レッズの熱狂的ファンになり、全国の試合を見に行くまでになったそうです。
その全国各地での食事は安価なラーメン。様々な土地でラーメンを食べる中、ご当地ラーメンの多様性に惹かれ、東京や埼玉の有名店にも食べ歩く様に。
専門学校を卒業後も浦和レッズにのめり込み、2年間フリーター生活をし、仕事が決まらぬまま、海外に約1ヶ月サッカー観戦に行った時、イタリアの電車の中で思った事、それが「ラーメン屋になろう」でした。
実は、実家は寿司店で、父親は生粋の寿司職人。しかし岩本氏は生ものが嫌いで後を継ぐ意思が無く、しかし家業である飲食業は継がなければとも思い考える中で好きだったラーメンに辿り着いた、それが23歳の時。
そこからとある有名店にて修行、必死にラーメン作りを覚えながら、食べ歩きを続け味わいをインプット。その中で出会ったのが町田にある「69'N'ROLL ONE」の醤油ラーメン。
鶏と水だけで作られた醤油ラーメン「2号ラーメン」の味わいに衝撃を受けた岩本氏はこれをやりたいと思い、休みの度に通い詰め、目指すラーメンが決定しました。
しかし、そこからの道のりが長く、なんと35歳まで修行を続けたそうで、その真意はなかなか自信が持てず辞める踏ん切りもつかなかったからでしたが、転機となったのは結婚と子供の誕生。家族を支えて行く中、年齢的にも自分の店舗を持つ最後のチャンスと思い、意を決したそうです。
店舗は実家の寿司屋の一角を使える事になり、父親の寿司屋と並びオープン。家を継ぐ、ラーメンで独立するという思いが実際に形となったものの、この立地のハンデが大きく「1日30人を目標にして自分ひとりで回していく」のが最初の経営計画。
この店舗ネーミングである「中華そば 四つ葉」は、何もない場所で四つ葉のクローバーを見つけた様な気持ちになって欲しいとの想いから名付けられました。
そしてオープン後、近所の住民の話題にもなったものの、川島町では東京では美味しいと言われるスタイルを取り入れた「四つ葉」のラーメンが全く受け入れられず、しょっぱい、油が多い等否定的意見が多かったそう。
しかしそれに耳を傾けること無く自分の美味しいと思う味を作り続けているうち、SNSで評判が広がり、来店客も徐々に増え、2013年10月に転機が訪れた、それがあの「ラーメンWalker埼玉」(KADOKAWA)です。
新店部門のスーパールーキーベスト3に選ばれ、なんと表紙を飾る。それからはラーメンフリーク等県外、遠方からの来客が一気に増え、営業中にスープ切れを起こし閉店する程になり、最初は1日30人を目標にしていたのが今では平日に400人、週末には600人を超える来客のある超有名人気店になり現在に至ります。
後、カップ麺での商品化や、アイランド食品の「銘店伝説」シリーズからはスーパーヤオコーの限定商品として商品化もされています。(以前紹介させて頂いた「銘店伝説 中華そば 四つ葉 四つ葉そば(ヤオコー限定)」)
個人的にはこのアイランド食品の「銘店伝説」で初めて出会い実食し、その時点でいつか行きたい!と思っていたんですが、それがこうして目の前まで来ている事に実感が湧かない様な感覚でした。
券売機、メニューについて
先に店舗「中華そば 四つ葉」について説明をさせて頂いた後で券売機、メニューについて。
この様に券売機を一瞬見ただけでもかなりメニューが豊富だと言うのがおわかり頂けると思います。
中華そばですが、「四つ葉そば」、「蛤そば」、「煮干しそば」(濃口醤油or薄口醤油)、「つけそば」、「濃厚たまごのまぜそば」があり、各種特製(チャーシュー増し+味玉)、大盛り設定があります(四つ葉そば、蛤そば、煮干しそばは不可)。
そして父親の寿司屋が隣にある事から、この四つ葉でも頂けるのが最大の特徴。ココがポイントです。
先程店舗前に看板がありました、その本日のにぎり、そしてまぐろ丼、蛤丼、チャーシュー丼等がありますが、個人的に目に付いたのが券売機右上の大トロの文字。券売機では購入出来ず、ここにあるカードを店員に渡し現金で支払いでした(店舗開店前にオーダーを取りに来られ、その時に精算しました)。
鶏飯(けいはん)も本来ならマストで、正直、あれも、これも!と思いますが、それをするとこの日の実食は確実に1軒で終了するので断念。
今回はこの段階でお伝えしておきます、やはり「四つ葉そば」、そして本日のにぎり、プラス絶対に大トロ!って、清算済ませたって先に書いてしまってましたね(笑)。
オープン、いよいよ店内へ
実は今回は陰(いん)のものグラム(陰ながら調達等サポートしてもらっている為)と新横浜で待ち合わせ車を調達し到着でした。なので今回は1巡目のテーブル席に案内され、特等席。こんなに広いテーブルに2名で本当にいいのかと思いながら贅沢な時間を過ごさせて頂きました。ちなみに青いTシャツの方が岩本店主です。
店内は非常に清潔感があり綺麗でした。コップと水がテーブルに置かれ、スープ割りも既にあります。
しばらくこの空間に実際に来た喜びを味わい実感を湧かせながら(笑)、着丼をゆっくり待ちました。
その前にまず「にぎり」
中華そば 四つ葉「本日のにぎり」
コチラが「本日のにぎり」(350円(税込))。ぶりと昆布じめひらめ。今回は陰のものグラムとシェアでぶりを頂きましたが、もうとろけました。一瞬の出来事で、ラーメン店で頂けるなんてなんとも贅沢。
中華そば 四つ葉「大トロ」
差しの入った見事な大トロ。まさか四つ葉で頂けるとは思っていませんでした。コチラもシェアで1貫。またもや一瞬にしてとろけて入ってしまい、ウマいとただただ頂きました。このガリもしっかり美味しく完食です。
前菜の様な感覚でしたが、この雰囲気と味わいはまさに唯一無二でしょう。
いよいよ着丼「四つ葉そば」
中華そば 四つ葉「四つ葉そば」
そしていよいよやって来ました、コチラが「四つ葉そば」(780円)。透明感の高い清湯(ちんたん)スープに醤油のこの綺麗な仕上がり。そしてなんといっても特徴的な低温調理のチャーシュー、レアチャーが乗っており、かなり大きいサイズなので折り畳まれています。この下には鶏の低温調理チャーシューも実はトッピングされています。
後は、かなり長い穂先メンマ、そして三つ葉、海苔と、彩りの良さも素晴らしくそそります。上品な面持ちですよね。
スープについて
実はスープの表面を覆う程結構な量の鶏油で仕上げられています。
このスープは鶏と水のみで仕上げられたのはもちろんですが、使われている地鶏がまた凄く、比内地鶏・青森シャモロック・天草大王とかなりプレミアム。醤油については地元川島町の笛木醤油、川越の松本醤油のものを使用。ラーメンに使われる素材は埼玉にこだわり使用されています。
見事な鶏油とこの醤油ダレ、スープが一体になった黄金の綺麗な事。
一口頂くと、おっ!と思う位に鶏の旨味がやって来ます。しかし自然な甘味があり、香味野菜で出されている様な錯覚さえ憶える程。かなり分厚い鶏が感じられるのにさっぱりとした味わい、そして醤油の香りの一体感が堪りません。上品なのに力強さを感じさせる、しかしどんどん進むさっぱり感もある、なんとも言えない美味しさが広がりました。
麺について
麺は村上朝日製麺謹製の特製高級麺を使用されているそうですが、最大のポイントなのは「低加水麺」。
淡麗系の味わいに合わせられる一般的な麺は加水率の高い「多加水麺」が主流なんですが、四つ葉では加水率の低い「低加水麺」が採用されています。この地域、地元で好まれるているそうです。
おっ!とまた驚いたんですが、角のあるパツっとした食感、そして低加水なのに滑らかで弾力もしっかりした麺は力強さがあり、一見上品なスープを押し上げる様に存在感がさらに増す様な感覚。低加水麺と言えどしっとりとしたみずみずしさも兼ね備えられた麺はかなり美味しかったです。
麺について
この低温調理のチャーシュー、レアチャーシューは本当にしっとりともっちりで極上で、この薄さこその食感が堪りませんでした。逆に分厚いと肉感は増しますがラーメンの存在が小さくなり、肉が表に立ちバランスが乱れるでしょう。あくまでラーメンが主を守りつつ、しかしその中で最大限の主張と一体感を感じさせたのが素晴らしかったです。
この淡麗スープに三つ葉の香りも堪らなかった、逆にねぎだと印象がどれだけ変わるか?などと考えてしまいましたが、和だしに三つ葉の上品さをこのラーメン、四つ葉そばからも感じられたのがまた素晴らしく、しかし穂先メンマ、海苔で中華そばでもある、なんやもう頭ん中ようわからん、そんな今までの既成概念を覆す様な感覚を憶えたのは正直な感想でもありました。
麺について
今や超人気店になった「中華そば 四つ葉」ですが、実は常にブラッシュアップを繰り返し進化しています。
「こんな場所にあるからこそ、美味しいものを出さなければダメです。気軽に何度も来られる場所ではないので、1回来たお客さんが次に来た時、さらに喜んでもらえるものにしたいと。危機感は常にあります」
やはり店主の想いが形となり、しかし原点である「感謝の心」を忘れず進化した一杯を提供する、それを感じられた実食でした。
一期一会だけど、やっぱりまた行きたいなぁ、素直にそう思えた今回でした。
埼玉県比企郡川島町伊草298
営業時間
11:00〜15:00
17:00〜21:00
定休日
火曜
公式HP